機械設計者のスキルアップ応援活動

技術屋.netの活動目的は、機械設計者の創出・育成への貢献です。

製造業では即戦力となる機械設計者が求められています。

製造業に勤務する機械設計者は非常に多いのですが人材不足が深刻な問題となっていて、多くの製造業では常に人材を募集している状況にあります。
機械設計といってもその幅は広く、様々な専門分野に分かれていますが、どの専門分野においても年々細分化・高度化が続き、設計者に求められるスキルも増えて、難易度の高いものとなってきました。それに伴い、より多くのスキル,高度なスキルを持つ設計者への要求も高まって、すぐに活躍できる人材が不足する結果になっているようです。

一方で機械設計者は、開発の短期化,業務の効率化によって、失敗の許されないプレッシャーとタイトなスケジュールの中で業務をこなしています。時間的な余裕がないので、自身のスキルアップや後輩の育成に割く時間の余裕はあまりありません。
また、プライベートな時間を削ってスキルアップを図ろうとしても、機械設計という特殊な分野では、体系的に勉強できる環境やシステムが用意されていないことが多く、設計者個人が効率的に勉強することが困難です。

 

スキルアップを目指す機械設計者を応援する活動です。

技術者.netは、20年以上を機械技術者として経験を積んだベテランの技術屋たちが、機械設計の基礎的な知識とノウハウを共有することで、未経験者から若手技術者のスキルアップを応援する活動です。これから機械設計に携わりたい方や、時間の余裕が無い中でも短期間でスキルアップを図りたいと考えている技術者に役立つような、知識共有データベースの構築や体系的に学習できるセミナーの開催が活動内容となります。
 それによって、製造業の人材不足緩和と機械設計者の待遇改善に貢献することを目指しています。
 
 

即戦力となるスキルを最短で習得するための機械設計の知識とノウハウの共有

 
 機械設計者は知識と経験を積み重ねることによってスキルアップが図られていくと言われています。そのため、即戦力と認められる機械設計者になるためには、長い期間が必要と思われがちです。
 しかし、私たちは長年、機械設計を経験してきた中で、独学では難しかった事や、実業務で活用できる事を洗い出して、どうしたら簡単に分かりやすく、そして楽しんで、即戦力を身に付けることができるか、試行錯誤を続けてきました。
 その結果、技術屋.netの活動内容を2つのポイントに的を絞りこみ、活動を実施しています。

 

3D-CADを中心に機械設計者を養成するコンテンツ

現在の設計作業は3D-CADが主流になっています。また、最近の3D-CADには、構造立案,性能評価に活用できるCAE解析機能や、加工データを作成するCAM機能が備えられているものも多く、機械設計の業務を総合的に支援するツールとなりつつあります。
これからの機械設計者は、3D-CADを使いこなしモデリングと図面化ができることが必須スキルといえます。
そこで、技術屋.netでは、即戦力となるための最重要項目をモデリングができることと考え、3D-CADの操作から習得できるようコンテンツを用意しています。その後、3D-CADを使ってモデリングや図面化を繰り返し練習しながら、機械設計の知識やその使い方に幅を広げていく事ができるようにしています。
将来的には3D-CADの拡張された機能を活用した、あらゆる設計検討についてスキルを拡張できるコンテンツへと拡充していきます。

 

機械設計者としてどこでも通用する知識と経験の共有

機械設計者に必要とされる知識と経験には、どのような専門分野でも通用するものと、実際の設計業務を遂行しながら身に付けていくものがあります。
どのような専門分野でも通用する知識と経験は、材料力学のような普遍的な物理法則や、機械製図のような業界で定められた規格があり、機械設計者の基礎として「共通言語」のような位置づけにあります。これらの理解が不足していると実際の設計業務を遂行しながら身に付けていく知識と経験を積み上げることも困難になります。
しかし、技術屋.netのこれまでの活動で、過去に機械設計の基礎となる力学や規格を学ぶ機会が無かった方や、大学や専門学校で学んでいても、その知識を活用できるレベルまで身に付けていない方が、とても多いことが分かりました。
そこで、機械設計者の基礎となる力学や規格に関する知識とその使い方を、徹底的に身に付けるコンテンツを用意しています。
特に実際の設計業務の中で、これらの知識をどのように使うかを事例とともに紹介できるように工夫をしています。

 

技術屋.netの歩き方

 

ナレッジベースで基礎知識を確認

技術屋.netのセミナーやプロジェクトで、機械設計の実務を実施しているときに確認したいと感じた項目について、ナレッジベースとしてまとめ、公開しています。セミナーで学んだ知識を実際の設計業務を行う時に、用語や数式を確認するために使用して頂くことを、目的としていますが、オープンなページなので、より多くの方に自由に閲覧して頂ければと考えています。
現在はまだデータベースとしての量は少ないのですが、今後、少しずつ拡充していきたいと考えています。

 

セミナーで知識の使い方を習得

技術屋.netのセミナーでは、機械設計者として、どこでも通用する基礎知識とその使い方を習得するためにセミナーを開催しています。ナレッジベースの知識だけでは、理解が不十分と感じたり、使い方が分からない時にご参加ください。
セミナー講師は、講座内容の専門家の「先生」ではなく、今も現役で実施している「技術屋」ですので、実際の機械設計で知識を使う時に「どこが分かりにくいのか?」「どうやって使えば良いのか?」を熟知しているので大変実践的なセミナーです。

 

プロジェクト日誌で活動運営者の経験を共有

技術屋.netでは活きた経験を公開するために、様々なプロジェクトを実施して、運営者自らもスキルアップを続けています。設計に留まらず、イベントの開催,製品企画や製造・販売まで取り組んでおり、その経過をブログ形式で不定期でご報告していますので、その試行錯誤の経験談をお楽しみください。

 

活動体制

活動代表:高田 賢二

KENJI TAKADA 有限会社ロイドエンジニアリング 代表取締役 内閣府認証NPO法人日本きぎょうコミュニティ 理事

KENJI TAKADA
有限会社ロイドエンジニアリング 代表取締役
内閣府認証NPO法人日本きぎょうコミュニティ 理事

大学卒業後、現トヨタ自動車東日本株式会社へ就職。自動車車体のCAE解析業務、実験評価業務を担当、10年間で多くの開発を経験したが燃え尽きて退職。 米国へ癒しの旅に出るが退職金を使い果たして帰国し、日産自動車株式会社へ転職する。その後、やはりCAE解析業務を軸にFR車体設計の構造計画業務を担当したが、3年後に個人的な事情で退職する。

2006年に有限会社ロイドエンジニアリングを立ち上げ。 製造メーカーのCAE解析の活用/標準化/構造計画などの製品開発支援をメイン業務として活動する他、工学やものづくりノウハウのセミナー講師なども実施している。
2009年には、日本機械学会認定 計算力学技術者(CAE技術者)1級(固体力学分野)取得 [ 第08-SFEM1-0017号 ]
本活動では、企画・運営を取りまとめるだけでなく、技術者としての知識と経験を活用してセミナーの講師や、製品開発プロジェクトのマネージメントも務める。技術屋会員の相談・要望吸い上げなど窓口業務も・・・

事務局/セミナー講師:河西 美鈴

MISUZU KASAI 技術屋.net運営事務局/セミナー講師 T+1 Product Coordinater

MISUZU KASAI
技術屋.net運営事務局/セミナー講師
 T+1 Product Coordinater


生産設備メーカーに就職後、たまたま配属された設計部で大いに可愛がられ、一から図面の基礎知識やJIS規格を学び、2D-CADを使用して部品図作成から標準機種の設計までを担当。それによって機械設計業務の面白さとやりがいを知りました。その後3D-CADを習得し、職業訓練校の「3DCAD設計技術科」講師を担当。機構設計,装置設計の経験を経て、コンサルティング会社にて企業への3D-CAD導入支援,教育業務を担当。現在はフリーランスの技術者として職業技術校の講師や製造メーカーなどへの設計支援を実施しています。
本活動では、機械製図,3D-CADの講師を担当するだけでなく、運営事務局としても協力しています。

運営委員:桑原 良弘

YOSHIHIRO KUWABARA ディスプロ株式会社 代表取締役社長 特許庁地域中小企業知財経営基盤定着支援事業 全体委員会委員 発明協会広島支部 知財戦略支援人材育成事業 調査委員

YOSHIHIRO KUWABARA
ディスプロ株式会社 代表取締役社長
特許庁地域中小企業知財経営基盤定着支援事業 全体委員会委員
発明協会広島支部 知財戦略支援人材育成事業 調査委員

1987年航空高専 機械工学科卒。精密部品製造メーカーにおいて、部品製造から工程改善、生産設備開発設計とともに、自社製品を応用した独自商品開発と設計に従事し、その商品化に貢献。その後、新事業新商品開発・コンサルティング会社へ入社。新事業・新商品開発の提案・異業種連携・知的財産構築にかかる業務を16年間遂行し、多くの新事業や新商品の開発・知的財産の権利化を行う。

知的財産業務では、特許庁の政策実行のため中国経済産業局特許流通アドバイザーとして4年間、社団法人中国地域ニュービジネス協議会に出向し、地域経済政策の活性化と開発テーマの事業化、知的財産活用を支援。2007年8月創業。2010年10月ディスプロ株式会社設立、現在中堅製造業の顧問や地域機関と連動した企業の開発支援を行う。
ものづくり業界に対する人脈を駆使して、技術と人に対するコラボレーションを担当する。新事業/新商品開発のためのアイデア創出手法や特許戦略などのセミナー講師も担当している。

運営委員:椛澤 弘之

HIROYUKI KABASAWA

HIROYUKI KABASAWA

日本の大学を中退後、旧ソ連のモスクワを経てギリシャのミコノス島に渡り、野外劇場でヨーロッパの著名なアーチストとともにサウンドエンジニアとして働く。その後、スイスに渡り、ヌーシャテル州立高等商業学校現代フランス語科を経てヌーシャテル州立大学の現代フランス語科に入学、現代フランス語と経済科学を学ぶ、同時にスイス人写真家に師事しながら写真を学ぶ。
阪神大震災で芦屋の実家が全壊し学業半ばで帰国。帰国後は神戸の輸入雑貨ギャラリーに勤務。その後独立して東欧ロシア雑貨販売を始め、主にドイツ、東欧、ソ連圏からアンティークカメラや玩具を買い付け販売しながら現在に至る。副業でマンション経営、カレー開発権利者、翻訳・通訳業も行なう。
幅広い知識と世界中のコネクションを駆使するだけでなく、奇抜で自由な発想力を持つアイディアマン。スペシャリスト集団の活動の中で、唯一のジェネラリストとして能力を発揮し、サプライチェーンマネージメントを担当する。

活動支援/コラボレーション 営業支援:青木 隆政

TAKAMASA AOKI 株式会社フジリビング 代表取締役

TAKAMASA AOKI
株式会社フジリビング 代表取締役

昭和43年生れ。平成2年に製造業を設立し25年技術屋として腕を磨く。平成23年、新たな展開を求め、通販会社への卸商社・㈱フジリビング(千代田区神田)を更なる事業改革として取り込んだ。
技術・商品開発力に独自のものがあり、地域の中小企業を発掘しながら、次の世代への道を切り開く。
技術屋の開発製品が「売れる商品」となるために製造業/卸商社の経験からサポートいただきます。

デザイン支援:坂上 たかお

TAKAO SAKAGAMI 有限会社生和 代表取締役 オレンジの世界 代表

TAKAO SAKAGAMI
有限会社生和 代表取締役
オレンジの世界 代表

印刷会社、デザイン制作会社を経て、2002年 有限会社生和 代表取締役に就任。現在まで、様々な業種の広告印刷物のデザインを制作。店舗、宿泊施設、住宅関連、菓子メーカー、照明ブランド、IT会社、物流会社、工業メーカー、研究所、総合商社、専門学校、病院など。
2010年から「オレンジ色で世界を明るく楽しく元気に!」をテーマに、オレンジ色に特化した写真の撮影を開始。現在では、個展の開催、オレンジ色が人に与える影響についての講演、オレンジグッズの制作販売などをおこなっております。
Facebook :オレンジの世界(個人用)/(オレンジの世界)/ メルマガ「オレンジの世界」
技術屋.netが開発する製品のブランドデザインを手掛けていただきます。

活動アドバイザー:中尾 吉宏

YOSHIHIRO NAKAO 内閣府認証NPO法人日本きぎょうコミュニティ代表理事 オフィス来夢 代表

YOSHIHIRO NAKAO
内閣府認証NPO法人日本きぎょうコミュニティ代表理事
オフィス来夢 代表

高校卒業後、ロサンゼルスに留学。その後、数度にわたり渡米するが「ラスベガスですっからかん」になって帰国。様々な職業を経験し、結婚相談所を開設。
1998年に関西起業家サークル来夢を旗揚げ。その後、東京や全国各地での活動も開始。
2004年には、「NPO法人日本きぎょうコミュニティ」を設立し理事長に就任。起業支援をメインとして活動。この10年で生き残った社長たち1000人以上との交流を図って来た。その他、障害者・障害児支援、農業支援など、幅広く活動している。16歳からオフロード一本のバイク乗り。

NPO法人代表理事の立場から、勉強会修了者に対して証明書や推薦状を発行など、活動参加者の努力を形にして機関・企業へ発信して頂いてます。また、 起業家支援の実績をもとに社長の視点から「仕事力」を養成するためのセミナー講師なども担当します。

活動の歩み

セミナー・イベントの取り組み

2009年7月 機械製品の開発技術者のためのセミナー開始

セミナー開始時の参加者と講師

セミナー開始時の参加者と講師

毎月1回 6ヶ月間のセミナーとして「計算力学(CAE)入門」「機械工学Ⅰ(材料力学)」を大阪会場で開始しました。
機械学会認定資格 計算力学(CAE)技術者2級 個体分野の試験対策としての受講者が多かったので、資格試験の出題に合わせた範囲について体系的に学べるように工夫されています。
また開始翌年から大阪・横浜の2か所に開催地を増やし、現在も継続してセミナーを開催しています。

2010年-2011年 新規セミナーの拡充

資格試験対策セミナーの様子

資格試験対策セミナーの様子

技術屋会員の資格取得をサポートするための「技術士(機械部門)2次試験対策セミナー」「計算(CAE)技術者2級 個体分野集中対策セミナー」を開始しました。また会員の実業務をサポートするための「機械工学Ⅱ(座屈解析/塑性力学/破壊力学/疲労強度)セミナー」を開始(会員限定セミナーで参加要望に合わせて開催)
これにより、数多くの技術屋会員が難関の資格試験に合格したり、キャリアアップを目指した転職を実現しています。

製品開発の取り組み

2010.8月 かざぐるま工作キットの開発

活動で考案した風車

活動で考案した風車

セミナーで習得した知識を活かして何かをつくってみたい。会員の要望を実現するために手軽に取り組める紙工作製品の開発に伊豆で障がいのある子供たちを支援する「そらいろ」とのコラボレーションで取り組むこととなった。
伊豆の下田が風待ちの港であったことにちなんで、技術屋メンバで様々な「かざぐるまの工作キット」を考案することから始めた。

2010.11月 板金でつくる「風が無くても回る風車」の開発

スターリングエンジン製作の様子

スターリングエンジン製作の様子

東大阪のYMシートメタル様とのコラボレーションによって、風が無くても回る風車もつくることとなった。その風車の正体は「スターリングエンジン」で熱機関を具体的な構造へ設計する技術者と職人の精度良く造り上げるノウハウによって見事に回るエンジンが完成した。
しかし、コストがかかるため市場に投入できる製品とはかけ離れていて、改めて技術屋として「製品」ではなく「商品」を開発できるようにならなければならないと分かった。

2011.4月 小さな職人さん工作キットの開発協力

小さな職人さん取扱説明書

小さな職人さん取扱説明書

YMシートメタル社が発案した板金工作キット「小さな職人さん」に対して、取扱説明書の作成など開発協力を実施した。
実際の商品化に関わることで、コストと性能の両立を図った本格的な製品開発を、内部活動で実施する意義を学んだ。

2012.11月~ 製品開発プロジェクト開始

デザインレビューの様子

デザインレビューの様子

活動メンバーで身近な製品としてキャリーバッグのパーツ開発に着手を開始した。開発は各フェーズ毎にデザインレビュー(DR)を開催で、次のフェーズへの進めて良いかを判断しながら進めるウォーターフォール型の開発とした。
現在進行中の本プロジェクトについては、開発日誌にて公開している。

社会貢献の取り組み

2010.8月 キッズフェスタ2010 ブース出展

キッズフェスタ2010の様子

キッズフェスタ2010の様子

活動で考案した風車の工作キットをキッズフェスタにイベント出展した「そらいろ」の商品として出品。子供たちは自分でつくった風車を持って会場内を歩く。技術者が考案したその風車は、
子供たちが会場内を歩く空気の流れだけで回りだす。
歩いているだけで回っている風車を持つ子供たちが宣伝塔となりブースは大盛況となり、活動メンバは自分の商品とその技術に大きな自信を持つことができた。

2011.8月 キッズフェスタ2011 ブース出展

キッズフェスタ2011の様子

キッズフェスタ2011の様子

「昨年つくった風車が、昨日壊れてしまったんです。」少しだけ成長した子供を連れたお母さんが話してくれる。昨年に引き続きキッズフェスタへ出展した「そらいろ」のブースには初めて工作に挑戦する子供達だけでなく、リピーターも数多く訪れる。
風車は性能は変わらず、作りやすく壊れにくい構造へ進化。その結果、コストは上がってしまったので昨年よりも価格を上げざるを得なかった。
それでも昨年に対して3倍の子供たちが溢れたブース。ボランティアスタッフの協力も得て更なる大盛況となった。

2011.2月 SOHOしずおかビジネスプランコンテスト参加

ビジネスコンテスト表彰後の記念写真
活動で考案した製品が、ビジネスとしてどの程度の価値があるのか?・・・「そらいろ」がSOHOしずおかビジネスプランコンテストに参加することで明らかにできた。
障がいのある子供たちにとっての将来の仕事として。社会貢献としての価値を打ち出すことで、最終選考会にて「奨励賞」及び「静岡新聞社アットエス賞」を受賞することができた。