ナレッジベース

品質工学・信頼性工学

品質工学

高品質と高生産性を同時に実現するための具体的な技術的方法論として、田口玄一博士によって創始されたのが品質工学である。品質工学では、「製品を使用する顧客の使用条件や環境によって、製品やシステムの働きにどれくらい影響を与えるか?」という機能性の評価と、「使用条件や環境条件によるばらつきを低減し、目的とする品質の値に改善する」という機能性の改善方法で構成され、技術開発・新製品開発を効率的に実施する手法が示される。
 

田口メソッド

 品質工学のことを欧米では、創始者の田口玄一博士の名から「タグチメソッド」と呼ばれ、TMとも略される。
 

ロバストデザイン

 ロバストデザインとは、製品を使用する顧客の使用条件や環境によって生じる様々な変動に対して、製品が安定して使用できるように設計された製品を作るという考え方である。「ロバスト」は、「頑強な」または「頑丈な」という意味で、ここでは「外乱に強い」ことを意味する。ロバストデザインを実現するために、タグチメソッドは有効であるとされる。
 

QFD(Quality Function Deployment:品質機能展開)

 品質機能展開とは、「製品(JIS Q 9000)に対する品質目標(JIS Q 9000)を実現するために,様々な変換及び展開を用いる方法論。QFD と略記することがある。(JIS Q 9025)」である。品質機能展開には、品質展開,技術展開,コスト展開,信頼性展開,及び「業務機能展開」があり、その総称を示す。
 
 

信頼性工学

 信頼性工学とは、製品や部品,またはシステムが、使用開始から寿命を迎えるまでの期間を通して故障や機能の損傷がないように考慮して設計する手法のことである。信頼性は、「どれくらい故障しにくいか?」と「故障した時にどれくらい簡単に修理できるか?(保全性)」という2つの性質をもっている。これらをリスクとして捉え、その調査・分類,定量化,管理方法が体系的に整備されている。
 

FMEA

 FMEAとは、「システムの性能(直接の組立品及び全体のシステム又はあるプロセスの性能)に関する潜在的故障モード並びにそれらの原因及び影響を明確にすることを目的とした,システムの解析のための系統的な手順(JIS C 5750-4-3)」である。FMEAは、想定される故障を洩れなく抽出していくことで、事故やトラブルをあぶり出す方法で、下位の故障モードから出発して上位の故障モードへと進めるため、ボトムアップ手法である。
 

FTA(fault tree analysis:故障の木解析)

FTAとは、「設定した頂上事象の発生の原因,潜在的に発生の可能性がある原因又は発生の要因を抽出し,頂上事象の発生条件及び要因の識別及び解析を行う手法である。FTAは、予防しなければならない重大事故やトラブルを特定し、それがどのような条件や要因で発生するか細かく分析していくため、トップダウン手法である。